暗礁 下 (幻冬舎文庫 く 10-2)

著者 :
  • 幻冬舎 (2007年10月1日発売)
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感想 : 55
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警察組織と暴力団の利権の草刈場と化していた奈良東西急便。その社屋放火事件の容疑者に仕立て上げられた二宮に、捜査の手が伸びる。起死回生を狙う桑原は、裏金を管理する男を追って二宮とともに沖縄へ飛ぶが、二人を追い込む網はそこでも四方八方に張り巡らされていた―。…裏表紙の紹介文より。

この「疫病神シリーズ」にすっかりハマってしまいました。イケイケの桑原さんの喧嘩っぷりは、かっこいいですね。「極道は腹を割ったらあかんのや。誰が味方で誰が敵か、そこを見誤ったら命がないんやぞ。」

解説には「(黒川さんの作品は)現実の社会同様に、そしてそれ以上に、強きが威張り腐り、弱きこそがこづきまわされる不条理に満ちた世界を執拗に描く。(中略)終結を迎えたとき、事態は解決するのではなく決着をつける。つまり、現実社会でもそういうことなのだ。フィクションのはずなのに、黒川作品は不公平と不条理に満ちた現代社会に生きる身に、多くのことを教えてくれるのだ。」と青山ゆみこさんも書いている。

どうもこの辺りも「疫病神シリーズ」にハマった要因かもしれません。

螻蛄も早く読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作家名
感想投稿日 : 2023年12月27日
読了日 : 2023年12月27日
本棚登録日 : 2023年2月17日

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