書き中。
ミステリというよりサスペンスな気がします。
死体があり、殺人事件があり、犯人は誰か? という問いはあるが、追うより追われる感なのと、メインの事件が霞んでいるというか。居ても居なくても良かった、事件の当事者になる必要はない気もするが、意味はあるのだろう。特に前作『夏と冬の奏鳴曲』の補足的な部分が多く、逆から読めばネタバレの要素もあるが、『痾』に惑わされる事もあるのでどちらからでも良いと思っている。
解説で、聖→俗への物語と言うことだが、うゆーさん、いつ聖になったっけ? というとこから分かってないダメ読み手。
本編『痾』も読み解ききれていないものの、
夏冬から考えるとご都合主義という化け物が確率論の皮を被り、対を為す。首をすげ替えても、自分が他の誰かと入れ替わったとしても同じ。 違う意味で『私が死んでも代わりはいるもの』。存在が消えていく物語。
選ばれぬものの末路選ばれたものの苦悩。
どうして俺が。
決められた未来へと選ぶ体裁で選ばされる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年6月3日
- 読了日 : 2012年5月5日
- 本棚登録日 : 2012年5月5日
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