源氏物語54帖すべてのあらすじと解説が、適量サイズにまとめられている。宮中を空から鳥瞰するように、あの難解な人物関係がわかりやすく整理されているのがありがたい。ハイライトシーンの抜粋ではなく、全54帖が収められているのが良い。若き光源氏のイロ男ぶりは有名だか、物語後半の展開は、本書のようなダイジェストがなければ、知り得なかっただろう。要所要所に瀬戸内寂聴&近藤サトのトークが挿入されて、源氏物語に対する興味をもり立てるので、源氏本編に挑戦したくもなる。実際はなかなか難しそうなので、全54の帖題の読み方ぐらいは覚えよう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書 人文系
- 感想投稿日 : 2011年8月13日
- 読了日 : 2011年8月13日
- 本棚登録日 : 2011年8月8日
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