死体の経済学 (小学館101新書 17)

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  • 小学館 (2009年2月3日発売)
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葬儀、遺体保存、納棺師、遺品整理、腐乱死体消臭など、人の死に絡むビジネスのルポ。
葬儀屋の価格体系が不明瞭とは、かねてから言われているが、昨今の時勢を反映して、明朗会計や格安プランの流れが見られる。「儀式」が「サービス」として値付けされるのも、複雑な気持ちになるが、一方で「死に様」の多様化に伴う、ニッチ市場開拓と、そのための技術開発も大したものである。消臭やエンバーミングなど、結構エッジな技術の応用がビジネスになる場合もあるが、何よりも「死体に触れるサービス」という考えに、商機があるのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書 社会系
感想投稿日 : 2012年8月9日
読了日 : 2012年8月9日
本棚登録日 : 2012年8月1日

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