2020(R2)11.17-11.19
図書館への返却期限が迫っていたことと、二つの時代のそれぞれの物語がどう進んでいくのか我慢できなかったため、一気読みしてしまった。
あと15分で図書館が閉館!
てな時に最終末にさしかかり、87°くらいの斜め読みで本を返却したので、この物語の醍醐味を充分味わうことができなかったかもしれないが、それでも面白く、やっぱり切なくなった。
何が面白いって、二つの時代の物語のテイストが違っていること。片やミステリーっぽく、片や青春群像劇っぽく。互いが何となく絡まっていることが匂わされ、その絡まり方が気になって仕方なくなる。
そして訪れる二つの物語の終わりに待ち受けている切なさ。
しかもそれは叙情的ではなく淡々としているところに余計切なさを感じる。
これって伊坂幸太郎の得意技なのかな?
「切なさを切なく描かない」というか「恐ろしさを恐ろしく描かない」ことで余計にその感情を際立たせる作風。
図書館の蔵書点検休業に合わせて3冊借りて来たので、この辺りを検証しながら、引き続き伊坂ワールドに浸かってみます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年11月22日
- 読了日 : 2020年11月20日
- 本棚登録日 : 2020年11月18日
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