密かに憧れているのに、どうも相性が悪くてハマれない作家さんだったんだけど
でも、この本はすっと読んでみたかったし、きっと読めそうな気がしていました。
苦手意識が強くてねー、読むだけでいささか緊張してしまいました。
毎日、昨日より賢くなるために努力を続けているぼくと謎めいた歯科医院のお姉さん。
突然ペンギンが出現したニュータウン、「海」が浮かぶジャバウォックの森、シロナガスクジラのぶら下がる海辺のカフェ。
夏の幻みたいなやわらかいファンタジーでした。
現実世界の延長上に起こる奇想天外な現象にどきどきしたり、
思慮深く計画性と実行力があり、大人気ない子どものぼくになんだか胸キュンだったり、
背伸びした子どもたちが秘密を共有して冒険する姿にわくわくしたり、
魔法がとけたような、夢から覚めたようなラストが切なかったり。
彼らには大きな未来があって、世界の果てにでも海辺の街にでもどこにでもいけるんだなぁ。
あぁ、読めたよ!おもしろかったよ!
森見氏に敬意を表して☆5を献上いたします。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
●ま~もの作家
- 感想投稿日 : 2013年4月6日
- 読了日 : 2013年4月6日
- 本棚登録日 : 2013年3月25日
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コメント 2件
円軌道の外さんのコメント
2013/04/08
tiaraさんのコメント
2013/04/08