虚空の旅人 (偕成社ワンダーランド)

著者 :
  • 偕成社 (2001年7月13日発売)
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「海の都」
訪れた先で過去の出来事を。
嘘か本当か普通の人間には分からない夢物語のような話を、他国の者に聞かせるのは問題はないのか気になるな。
同じ水の何かに捕らわれたといっても、彼の言う通り未知なる世界に手出しは禁物だろうな。

「呪い」
気付くと追われる身になり。
皆の目がある中でやってしまったら事により退路を断つ事により、強制的に道筋を作り歩ませるなんて恐ろしい。
利用されているせいで、いくら頑張っても元に戻る事が出来ず死を待つのみなど可哀想では。

「儀式の夜」
現実世界で見る世界は穢れ。
何が起こるか予測していたとしても、自身も采配に手を貸し向かった先での出来事は見たくない現実だったろう。
天道だけでなく呪術師としても勤勉に励んできたからこそ、護り闘う事ができたのだろうな。

「虚空を飛ぶハヤブサ」
見送る者と見送られる者達。
頭の回転が早く知識があるだけでなく、命を棄てても国を護る覚悟があったからこそ生きているのかもしれない。
今後同じ過ちが起きないようにと、人質として罪人を生かし続けることに決めたのだろうな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 上橋菜穂子
感想投稿日 : 2022年7月14日
読了日 : 2022年7月15日
本棚登録日 : 2022年7月14日

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