浅草鬼嫁日記 二 あやかし夫婦は青春を謳歌する。 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年5月15日発売)
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感想 : 14

「元あやかし夫婦の休日」
あの日以来たまには素直に。
彼女の存在が大切であると再確認したからこそ、ふとした瞬間に彼は口を滑らせてしまうのだろうが前世の記憶も大きく関与はしているだろうな。

「飛ばない鳥、飛べない鳥」
ある朝目覚めると歩いてたのは。
前日の夜にテレビで見た姿や彼女が可愛いと言っていた事などから、あの姿になったのかと思うが妖にも肥満があるとなると要注意な気がするな。

「陰陽局・東京スカイツリー支部」
彼女が本物か測ろうとした機器は。
眷属の証言や過去の私物から彼女が茨木童子に関わりある事が分かっている中、あの不具合を起こした装置は本当に霊力を測るだけの式盤だったのだろうか。

「うちのかっぱ知りませんか?」
生徒会の横暴に対抗する為に。
彼の言う言葉は色々な統計に基づき間違いはないのだろうが、いくら何でも自分勝手過ぎるうえに文化部を馬鹿にし過ぎているのでは。

「浅草の神様のいうとおり」
過去の出来事を水に流す代わり。
これまで見かけた妖狐もだが学内での金髪姿というのが少し気になるが、自分達が優位に立ち交渉しようとするという提案を彼からしてくるのは中々に珍しい事では。

「嵐の夜に」
唯一彼女の心が弱くなる日には。
いくら後悔しても変えられぬ事実を受け入れるには、彼女にとって一般的な家族よりも難しい事であるだろうが彼が傍に居る限り今世も幸せに暮らせそうだな。

「晩夏の流星」
夏といえば川遊びに花火に流れ星。
彼は欲望に忠実になったのか暑さに頭がやられてしまったのか気になる所だが、あの星を見て彼女は一体何を思い出しそうになったのだろう。

「学園祭はかっぱ色(上)」
大事な何かを失った舞台の上。
流石鵺の生まれ変わりと言うべきなのか持つべきして生まれ変わった姿が素晴らしいのか、どちらも合わせて持っているからこそなのだろうが男子はいい夢をみたろうな。

「学園祭はかっぱ色(下)」
運動部に有利な企画のはずが。
盛り上がったから良しと言う訳でも無く、副会長からしたら下に見ていた者達に負ける事がどうしても受け入れられず悔しいのだろうな。

「人狼の記憶」
彼の瞳を借りて見た世界には。
まさか彼女の両親の事故がここに絡んでくるとは想定外だが、それと彼の境遇を別に考えて彼を救う道を選んだ彼女は果たして鬼の記憶を持つ者だけではないだろうな。

「かつて大妖怪は夢を見た、そして…」
願わくば静かで幸せな日々が。
どこかで感じた事がある霊気だとしても、それが自分達側についていた妖なら兎も角最終的には対立し自分達を過去に葬った者の関係者となると気付かないのも無理ないな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 友麻碧
感想投稿日 : 2020年1月27日
読了日 : 2020年1月28日
本棚登録日 : 2020年1月27日

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