オーデュボンの祈り (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2003年11月28日発売)
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20年も前の作品にも関わらず、古さを全く感じない。むしろ巻末の解説の方が、時代を感じさせられた。「近年流行の若者言葉」が「チョー(超)」だとか。

これまで、いくつも伊坂作品を読んできたが、なぜかこのデビュー作だけは読んだ事がなく、読了後、もっと早く読んでおけば、と強く後悔。

滅茶苦茶に歪な形をしたピースが、気づくと真四角形に完成するパズルみたいな感覚はやはり流石だな。

読後に、祖母を回顧するシーンを読み直したが、「ああ、なるほど」と、寧ろ2周目の方が面白いんじゃないかとも思った。1年後くらいにもう一度読みたい。

小説の名探偵は、未然に殺人を防げない。
食べる肉と食べない肉はどこで線が引かれる?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年7月13日
読了日 : 2021年7月26日
本棚登録日 : 2021年7月9日

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