新世界より(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2011年1月14日発売)
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感想 : 1124
4

もの凄く久しぶりにSFを読んだ。
一言感想:「想像力は、無限の希望にも絶望にもなるんだなぁ・・・」

1000年後の未来、能力を持つ人間が暮らす集落が舞台。異形の生物との戦いで知る世界とは・・・という王道チックなSFミステリー。

物語序盤は世界観を徐々に説明しながらの世界観描写でじりじりとした違和感を持つものの、中盤以降はめまぐるしい展開に引き込まれる構成。
時に「この描写は必要なのかな?」と感じる部分もあったけれど、それを補って余りある疾走感があって、文庫版上中下巻を一気に読まされてしまった。
結末は想像の範囲内だったけれど、それでも色々な「想像力」を掻き立てられる、出会えて良かった作品だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2011年3月3日
読了日 : 2011年3月3日
本棚登録日 : 2011年3月3日

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