発狂した宇宙 (ハヤカワ文庫 SF 222)

  • 早川書房 (1977年1月14日発売)
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本棚登録 : 438
感想 : 46
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ロケットが墜落した衝撃で、パラレルワールドに飛び込んでしまうドタバタ。

このパラレルワールドが並大抵のものではなく、宇宙旅行も当たり前なら、宇宙人による地球人の大殺戮も当たり前と、読んだ人以外何書いてんのかわからないと思うが、要はSFの世界に飛び込んでしまうわけだ。H.G.ウェルズは歴史家になっていたりして、SF読みにとってはクスリとくる設定。

ただ一つ引っかかり続けるのが、自分の知り合いが超有名人になっている。なぜか…という理由も、きちんと最後で拾われて説明される。最初の前振りも生きてくる。そしてそこで予想したオチに…。

SF業界などの内輪ネタをふんだんに散りばめ、星間戦争から何から詰め込みまくって、更には文章がうまいし訳もいい。面白くないわけがないのです。

代表作は「火星人ゴー・ホーム」だそうで、こちらも読みたいが、なかなか手にはいらないのだよなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2015年3月19日
読了日 : 2015年3月19日
本棚登録日 : 2015年3月19日

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