「幻の光」を読んで。
生と死の狭間、幸せと不幸せの狭間。狭間でたゆたう女性としての性に哀しくも美しいものを感じました。しかもそれは逞しくて。
女性には誰でも二面性があるんじゃないかと思うのです。誰かを愛しながらも他の誰かに愛される運命を受け入れられるような。それが生を全うする為ならば、与えられた運命を生きていく為ならば。浮気や不倫やそんな軽々しい言葉で表されるものではなくて、もっと精神の奥底にうずくまっているものが、その宿命を受け入れる覚悟を決めるんじゃないかとそんな気がしてたまらないのです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学:著者ま行
- 感想投稿日 : 2018年1月28日
- 読了日 : 2018年1月28日
- 本棚登録日 : 2018年1月28日
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