マリアビートル (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2013年9月25日発売)
4.14
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本棚登録 : 22233
感想 : 1600
5

久々に伊坂作品で☆5つ。一気に読めた。面白かった!もう一回読みたいくらいな感じ。
よくよく読んでいくと分かるんだけど、「グラスホッパー」の続編らしい。グラスホッパーは鯨って名前の寝起きの悪い殺し屋が出てきたんだけど、今回もなかなかの活躍で大満足。鯨好きだったんだよねえ~。グラスホッパー以降、どんな人生を送ったのかが分かったし。
さて今回のテーマは東北新幹線。怪しげな仕事ばかりしてる「業者」がいっぱい乗っていて、いっぱい仕事をしている。檸檬と蜜柑の二人組の荒っぽい奴ら、とことん運の悪い「天道虫」こと七尾、元殺し屋の木村、そして、とても頭の良い中学生・王子。この王子が怖かった。この物語の「絶対悪」を殺し屋たちじゃなくて中学生が担っているのが面白い。殺し屋みんながスーツケースを探してて、王子が隠したりして、もうハチャメチャなんだけど、最後はすっきり。
王子の問い「どうして人を殺してはいけないのか」という答えをした塾の先生、この人前にどこかで出てきた?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2014年2月20日
読了日 : 2014年2月20日
本棚登録日 : 2014年2月20日

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