ああ、河野さんだ。
真辺みたいな茅森みたいなタイプ、すごく面倒くさいけどすごくわかる。頭先行型。
地の文で共感するけど、それ、そういう風には相手に伝わらないよ、というところが茅森の傾向上あって
それでも互いが互いに対して理解することを諦めない、伝えることを諦めない、というゆめのような理想的関係性が、著者的にもゆめなのかなとかつい過ってしまう。
一冊で完結しているから、シリーズものより全体像をストレートにすぐに受け取りやすかった。
一文だけ、言葉だけ抜き出したなら浅いけど、人物や前後の流れを見ると絶対にそんなことないという詰まった瞬間が何度かあって
そういうの多分尊い。
幻の脚本の後半は、清寺時生が書きたくなってしまったのすごくわかるけれど
公開するつもりはなかったのではないかっていうの、ああって思うけど
でも仮定として、まだ若い視聴者やファン、特に11歳だった義娘を思うと
一層、ああ…ってなってしまう。
一周回ってもういちど著者に辿り着いてみる?ってなったりするのとても余計な思考。
そんなのも
茅森にとっては、それよりも、であって。
エピローグかわいすぎ問題。
気持ちは大変にわかるが皆まで言うな…嫌いなところわんさかだけで読者的にはめちゃくちゃ伝わっちゃう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2021年
- 感想投稿日 : 2021年8月4日
- 読了日 : 2021年8月3日
- 本棚登録日 : 2021年8月4日
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