いつもながら(といってもまだ坂木司さん4冊目なのですが)、お仕事小説と日常の謎の掛け合わせ方が本当にお上手です。今回の舞台は歯医者さん。虫歯のできない性質なのでコロナ以来すっかり受診をサボっている縁の薄いジャンルですが、なるほどあそこのカウンターの裏はこんな世界なのかも、と想像するとちょっと楽しいです。
それぞれのキャラクターがよく立っていて、分かり易くもあり、若干物足りなくもあり。恋模様はちょっとピンときませんでしたが、四谷さんに影響されてサキが探偵役に足を踏み入れていく展開は、なんとも微笑ましかったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・ミステリ
- 感想投稿日 : 2022年6月7日
- 読了日 : 2022年6月7日
- 本棚登録日 : 2022年6月7日
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