第3巻は『ユルスナールの靴』『時のかけらたち』『地図のない道』『エッセイ/1993〜1996』を収録。
『ユルスナールの靴』は言わずと知れた須賀敦子の代表作。『ハドリアヌス帝の回想』などで知られるフランスの作家、ユルスナールについてと、須賀敦子本人についてのことが渾然一体となって静かに語られる。文体はあくまでも静かで、穏やかだ。
『時のかけらたち』他は思い出の人々やエピソードを綴ったエッセイ。須賀敦子のエッセイは別離や喪失、今はもう無くなってしまったものへの郷愁を強く感じる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2014年9月22日
- 読了日 : 2014年9月22日
- 本棚登録日 : 2014年9月13日
みんなの感想をみる