どうしても最初に三島由紀夫が浮かんでしまうが、こちらはサンリオSF文庫から刊行されていたアンナ・カヴァンの長編小説。
『愛』が主題となっているが、作中に描かれる『愛』は歪で、報われることがない。風景描写が非常に美しい分、歪な『愛』がより際立って見える。
国書刊行会の『アサイラム・ピース』以降、文遊社から『ジュリアとバズーカ』が出て、今回、同じく文遊社から『愛の渇き』も刊行されたので、古書価格も少し落ち着くだろうか? しかしバジリコが復刊させた『氷』は品切れなのだった。
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- 感想投稿日 : 2013年11月2日
- 読了日 : 2013年11月2日
- 本棚登録日 : 2013年10月28日
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