巷では『一瞬の風になれ』といった"走る"小説が話題のようです。それでという訳ではないのですが、自身が800mの選手だった川島誠さんの小説です。もっとも"走る"ことは背景としてしか描かれてませんが(ちなみに表題は再出発の意味です)
文体に凝ってますね。でも、それが少し上滑りしてるようです。
どろどろしたテーマなのですが、ごくさらりと、冷静に扱っています。都会的といえばそうかもしれませんが、特に妻などの女性の側からの視点の欠如が気になります。結果としてなんだか物足りないものになってしまいました。
読書状況:読み終わった
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一般
- 感想投稿日 : 2017年10月30日
- 読了日 : 2006年12月23日
- 本棚登録日 : 2017年10月30日
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