「沈黙の王」「地中の火」はそれぞれ文字の発明・弓矢を発明した部族の物語。はるか古代を舞台にしており、伝奇的なせいかどこか
中島敦を思わせる雰囲気がある。
「妖異記」「豊饒の門」は笑わぬ美女褒?(ほうじ)と、それに振り回される王の物語、そして「鳳凰の冠」は絶世の美女・夏姫の娘を娶った晋の宰相・叔向の物語です。いかにも宮城谷さんらしい歴史物ですが、短編の割に登場人物が多く、その上一人の人物が役職で呼ばれたり、名で呼ばれたり、字(あざな)で呼ばれたりするので苦労しました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史・時代
- 感想投稿日 : 2017年10月30日
- 読了日 : 2006年9月5日
- 本棚登録日 : 2017年10月30日
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