日本ではあまり馴染みの無い、人質救出を目的としたネゴシエーター(交渉人)についてのノンフィクション。まず誘拐事件が世界で毎年約2万件あり、そのうち10%しか通報されないこと、そして誘拐を対象とした保険ビジネスがあることに驚いた。日本に居ては全く考えもしない話だし、まず日本でそんな保険ビジネスは成り立たない。
また交渉人の目的が人質救出であり、犯人逮捕は全く気にしないということも、日頃ハリウッド映画の派手な救出劇を見慣れている自分には衝撃だった。
待つことの大切さ、そして交渉人が薬や酒等で自分の命を縮めている分、人の命を長く延ばしているトレードオフ的な関係に目がくらくらした。
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- 感想投稿日 : 2012年10月29日
- 読了日 : 2012年10月28日
- 本棚登録日 : 2012年10月28日
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