男子の本懐 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1983年11月25日発売)
3.98
  • (132)
  • (150)
  • (118)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 1359
感想 : 115
3

1929年-1931年の濱口内閣。
首相の濱口雄幸と蔵相の井上準之助のお話。

歴史で習った"世界恐慌"ど真ん中。
経済や歴史に明るい人ならかなり楽しめそう。
私はどちらにも暗いが、それでも読み応えがあった。

日本という国に必要と思われる政策を、
「決死の思い」で「断固として」進める。
まさに
「すでに決死だから、中道で倒れても、もとより男子の本懐」

二人が倒れた後の未来を、歴史として知っている今、
何というか、とても切ない気持ちになる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・人物
感想投稿日 : 2018年10月24日
読了日 : 2018年10月24日
本棚登録日 : 2018年10月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする