「ホテル カクタス」というアパートで暮らす、「帽子」と「きゅうり」と「数字の2」の物語。一番最初は、帽子とかきゅうりとか数字の2とかは要するになんなのだろ?と取っつきにくく、もしかしてつまらない寓話だったら嫌だなぁと、渋りつつ読み始めた。けれど。読み終わり、2度、3度と読み返すうちに、帽子ときゅうりと数字の2がなんとも言えず好ましく感じられるようになった。自分の普段聴いている音楽が、人といっしょに聴くとなぜかしっくり来なくて気恥ずかしい感覚、あるある。人でないからこそ、人の持つ心の本質がくっきりと出ていて、だからこんなに愛おしいのだと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年5月1日
- 読了日 : 2018年5月1日
- 本棚登録日 : 2018年5月1日
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