日中の戦争観の違い(殲滅・消耗→ハード・ソフト)を切り口とした枠組みを用いた説明は確かにわかりやすい。が、わかりやすさは紋切り型の歴史観にもなってしまうので、歴史を単純・短絡的に解釈してしまう危険もある。
満州事変の首謀者である石原莞爾が総力戦・消耗戦を想定し、日中戦争には反対であったにも関わらず、なぜ突き進んでしまい、ズルズルと長引いてしまったのか?フレームワーク的歴史学では、政治体制および意思決定システム論への言及が不十分になってしまう限界を感じた。
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- 感想投稿日 : 2019年8月1日
- 読了日 : 2019年8月1日
- 本棚登録日 : 2019年8月1日
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