『ニセ学生』以来の浅羽通明。こんな人だったっけ?というのが第一印象。対談本というかインタビュー本で論説にまとまりがなく議論も浅い。勝てない理由は勝てなくても満足しているからというトートロジー的な批判ばかりになっている。「デモ自体に意味が無いとは言わないが、今の自己満足的デモじゃ勝てませんよ。ちゃんと分析しないと。理想主義に走らず、もっと現実を見なさい」というのが言いたい事のようで、具体な解決策の提示は殆どない。批判はそれなりに正しいのだが、脱線しながら同じ事を何度も繰り返して話しているだけで、酔っ払いの居酒屋談義的。これは編集の問題か。ただし、「組織を嫌うワガママがリベラルを勝てなくする」「デモよりストを」というのは傾聴に値するかな。
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- 感想投稿日 : 2016年12月13日
- 読了日 : 2016年12月13日
- 本棚登録日 : 2016年12月8日
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