「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか (ちくま新書 1168)

著者 :
  • 筑摩書房 (2016年2月8日発売)
3.50
  • (7)
  • (19)
  • (14)
  • (2)
  • (4)
本棚登録 : 209
感想 : 21

『ニセ学生』以来の浅羽通明。こんな人だったっけ?というのが第一印象。対談本というかインタビュー本で論説にまとまりがなく議論も浅い。勝てない理由は勝てなくても満足しているからというトートロジー的な批判ばかりになっている。「デモ自体に意味が無いとは言わないが、今の自己満足的デモじゃ勝てませんよ。ちゃんと分析しないと。理想主義に走らず、もっと現実を見なさい」というのが言いたい事のようで、具体な解決策の提示は殆どない。批判はそれなりに正しいのだが、脱線しながら同じ事を何度も繰り返して話しているだけで、酔っ払いの居酒屋談義的。これは編集の問題か。ただし、「組織を嫌うワガママがリベラルを勝てなくする」「デモよりストを」というのは傾聴に値するかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年12月13日
読了日 : 2016年12月13日
本棚登録日 : 2016年12月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする