カナダで生まれ育った画家イレインの半生。動物研究者の父とスラックスを履く母に育てられた彼女は幼少期にいじめにあう。いじめの首謀者コーデリアとは大人になってからも関係が続く。読んで、こんなにも過去は人生に影響を与えるのか!としんどくなる。でもそれは自分の半生も自然となぞってしまうからかもしれない。家族も親友も、距離が近いからこそ負の感情もある。蓋をしている心の底をほじくられたような気持ちになった。楽しくなれる本ではないけれど、書く、描くという表現行為は癒しを与えてくれる。そこが救い。
読書状況:読み終わった
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TheGuardian
- 感想投稿日 : 2023年10月7日
- 読了日 : 2023年10月7日
- 本棚登録日 : 2019年7月21日
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