学生時代に私を救ってくれた一冊。
特段何も事件は起こらないけれど、鬱々としている日々。
思春期や若さという言葉ひとつで片付ける、大人や社会に対する違和感や不快感。
その気持ちを言語化してくれ、寄り添ってくれる本でした。
集団主義の教室で異端分子だった私の唯一の味方。
同じ敵を持てる仲間のような本。
しかし、大人になって再読してみると、まるでナイフで刺されたような感覚に襲われました。
学生時代、とても嫌いだった大人たちの綺麗事。
その綺麗事を言ってしまう気持ちが今では少し理解できるようになったからかもしれません。
自分が嫌いだった大人に私もなってしまった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年3月12日
- 読了日 : 2023年5月8日
- 本棚登録日 : 2023年5月8日
みんなの感想をみる