「最高の道徳原理は何か」についての哲学書。
これまでに自分が手にとって読んできた何百冊という本の中で、最も難しい部類に入る。その分、得られることは半端ない。「正しい行為とは何か」という抽象的な問いに対して、とことん抽象的に考え抜いたカントの根気と知性に賛辞を送りたい。
だがたとえ「最高の道徳原理」を知り得たとしても、それを実践するのは難しい。ましてや世の中に存在する大きな矛盾に直面すると、それを考えることすら億劫になる。それでも考え続けなければいけないし、行動をやめてはいけない。たえず自分と向き合い続けなければならない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年8月3日
- 読了日 : 2011年8月2日
- 本棚登録日 : 2011年8月2日
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