大前氏のよいところは、読者に理解してもらおうと工夫しているところ。写真や図、とくに表を使い、概要の把握から細部への落とし込みがわかりやすい。
あの箇所が生きていたけれど、この箇所がやられたからこうなった、というのがよくわかった。1号機から6号機の状況を表で並べたり、他の原発の状況を並べたりして、全体を把握しやすかった。
2号機はこれでもかというくらい不運だった。作業者の無念が伝わってくるようだ。
再稼働の是非の言及が原発と電力の範囲に閉じているので、そこをもう少し広げてくれたら、と感じた。
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- 感想投稿日 : 2012年11月19日
- 読了日 : 2012年11月4日
- 本棚登録日 : 2012年10月6日
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