戦前戦中の出版物7769タイトルがGHQに没収された。その経緯とその中から17冊を取り上げて解説している、シリーズ第1弾。
著者はこの本で占領政策を批判し、自虐史観をくつがえす論陣を張っている。
時間を経過したものを暴き、全貌を明らかにすること、また一冊一冊読み解説を施すこと、どちらも大変な作業である。ゆえに、この問題について正面から論じていることに脱帽する。
それ以前の明治から戦前までも国内で言論統制が敷かれたこと、発禁となり体制を批判する文書は減少したこと、それでは、まともな議論が出来ていたとは思えない。
読み手としては熱が入りすぎて他国を貶める気持ちにならぬよう気をつけたく、そしてこれから先も言論の自由は守られなければならない。プロパカンダを疑い常に冷静な判断をしていくことが問われている。
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- 感想投稿日 : 2018年3月21日
- 本棚登録日 : 2018年3月18日
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