右岸 上 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2012年2月17日発売)
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4.3
ヤクザの妻帯者・遠藤匠と恋に落ち、
母・祖父江七は周囲の反対を押し切り、九を産んだ。
幼少期の九…隣に住む寺内惣一郎に傾倒し心酔。 その妹・茉莉とは生涯を通して、唯一無二の関係を紡いでゆく。
その二人の父・寺内新、
九の祖父・勘六、
祖母・三、匠の舎弟・銀次。
福岡のトルコ嬢・菊丸。
阿蘇に住む祖父・勘六の朋友・田崎勇三。

家出し、勇三の牧場へ向かう途中に出逢った修験者・円。
親子三人で身を寄せたサーカス団の団長・赤沼。
生涯の師・黄色いオババとの出会い。

舞台は九のさすらいの旅を経てバリへと飛ぶ。
転がり込んだアパートの友人、竜二と秀樹。
最愛の妻となるネネと息子・阿弥。
ネネの働く店のママ・マイコとの、爛れた関係。

超能力という、荒唐無稽な題材を扱っているにもかかわらず、
人生とは、
男と女、
そして生と死、
宗教と輪廻…

壮大なテーマを魅力的なキャラクター達と共に踠きながら歩んで行く九

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年10月19日
読了日 : 2016年10月19日
本棚登録日 : 2016年10月19日

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