オオスズメバチの一生を擬人化した小説。
わずか1か月程度の寿命の中で、メスであるオオスズメバチのワーカーの壮絶な一生が擬人化され描かれている。
オオスズメバチのワーカーはメスでありながら、他の虫を狩ることに命をかけている。もちろん種を残すためである。一方、メスでありなが種を残すための交尾をすることはない。することなく一生を終える。著者はワーカーとしての狩り等については学術的なことをベースに詳細に書いている。一方、このワーカーにメスとしてのは、著者が感情を吹き込んでいる。この感情が、ワーカーの本能と対比され、儚さをとても感じた。
巻末にあるように、たくさんの情報にあたりまとめ上げ、のめりこませる物語に仕上げる著者のスキルにはいつも感服させられる。今回もオオスズメバチをはじめ様々なハチの見方が変わった。
「永遠のゼロ」はマンガ化されたが、是非この本もマンガ化して小学生~中学生に読んでほしい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年12月8日
- 読了日 : 2013年12月8日
- 本棚登録日 : 2013年12月8日
みんなの感想をみる