影の子 (ハヤカワ・ミステリ1931)

  • 早川書房 (2018年5月2日発売)
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感想 : 13
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70年代の東ベルリン(ドイツ民主共和国)。
実在のシュタージ(国家保安省)の中佐と、刑事警察の女性中尉が
殺人事件をめぐって互いに探り合う。
ベルリンの壁が存在し、社会主義国である東ドイツを描いた歴史ミステリ。
冷戦時代、東ドイツはもちろんのこと、
ポーランド、チェコスロバキア、ハンガリーなどは
社会主義国であり、
91年のソ連崩壊までは、いわゆるソ連の衛星国だった。
つまり、まだ30年くらい前、一世代前のことなんだと、
今さながら思う。
ウクライナ侵略が起こっている現在、
社会主義国特有の闇が、生々しく感じられる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史ミステリー(海外)
感想投稿日 : 2022年12月2日
読了日 : 2022年11月20日
本棚登録日 : 2022年10月25日

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