バチカン奇跡調査官 楽園の十字架 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2016年12月22日発売)
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本棚登録 : 557
感想 : 55
4

相変わらず面白いシリーズだけれど、今回は平賀とロベルトのふたりが、なんと豪華客船でクルーズするはめになるという仕掛け。
当然、楽しかるべきクルーズの間にとんでもない事件が起こるのだけれども、その事件に深くかかわるのがハイチのヴードゥなのだ。
但し、ヴードゥどっぷりというより、ハイチの歴史や政治的状況を背景としたミステリであるので、日本人には馴染みがないハイチの状況に関する説明がいささか長いのは、退屈な人には退屈かも。
あと、今回は複数回にわたり、特定のシーンに行われる祈祷の全文が載せられている。
これも、一度ならともかく、いかがなものかなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2017年2月6日
読了日 : 2017年2月6日
本棚登録日 : 2017年2月6日

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