赤壁の宴 (講談社文庫 ふ 43-2)

著者 :
  • 講談社 (1997年3月1日発売)
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本棚登録 : 184
感想 : 30
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天性の明るさで人々の心を掴む孫策と常に冷静沈着な周瑜を主人公にした物語。一般的な明瞭闊達な周瑜像と違い女性目線で描かれていてかなり嫉妬深い人物像で描かれている。孫策の跡を継いだ孫権に対してもそれ程の忠誠心を持ち合わせておらず常に孫策への想いを胸に秘めている感じがした。作者は男同士の友情を描きたかったらしいのだが男性目線で読んでいると少し違和感を感じる作品だったがこれはこれで飽くことなく読める作品だったので流石だなと思える。散々周瑜の気持ちを弄んで先に逝ってしまうなんて・・最近のBLブームだからこそ今の時代に合った作品です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年9月2日
読了日 : 2019年9月1日
本棚登録日 : 2019年9月1日

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