松浦弥太郎の仕事術

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2010年3月5日発売)
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感想 : 87
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著者は「暮しの手帖」編集長を務めている。高校中退後、オールドマガジン専門店を東京に開業。その後トラックによる移動書店をスタート。同時に執筆・編集活動を行い今に至る。

著書に「本業失格」「くちぶえカタログ」等多数。

人生というものは、死ぬまで日々悩み続けていくことである。そのような日々の中で、知ったこと、学んだこと、大切だと思ったこと、発見したこと、感動したことなどを、著者は長年、自分のノートに書き続けておりそrをまとめたものが本書に書かれている。

著者が考える仕事術。仕事とは社会との関係性であり、どうやって自分が社会とコミュニケーションをとるかのか。いかにしてそのコミュニケーションに価値を創造するのかということである。

そのために最低限備えておかなければならいことを著者は3つ挙げている。
①きちんとした挨拶をすること
②身だしなみが清潔であること
③笑顔を忘れないこと
このルールを仕事と暮らしにおいて大切にして過ごすことで、自分にとってのよい運気が集まってきて、その運気が自分の行いをあらゆる面で助けてくれる。

この3つのルールを根底として本書は著者の仕事術について以下の6つに分けて説明している。
①働くこととは
②仕事と暮らしを楽しむ生き方
③人とかかわって働くこと
④仕事のための思考と発想
⑤時間に追われず、情報に流されず
⑥自分のキャリアをデザインする

著者から受けるイメージは「自分に厳しく、人に優しい」
自分の能力を高めるために努力を続ける著者。自分自身組織に属して仕事を行うことをウィークポイントとして捉え、敢えてそれに挑戦していく。

全てを受け入れ、それを解決するにはどうすればいいかを日々問題意識を持ちながら仕事と生活の中に組み入れている。

その考え方は非常にシンプル。
最終は上記の3つのルールに集約されるものの、著者が紹介している本書の中での仕事術の説明を読んだ後ではその意味・深みも十分に理解できる。

強いこだわりを持つ著者。しかし、それも色々な経験から基づいたもの。多くの共感を得る項目も多く憧れてしまう。

人との関係性を非常に重視した著者の関係性は閉ざされたものではなくオープンである。

こんな大人になっていきたいなぁと感じた一冊。
すぐには慣れない。毎日の積み重ねで自分なりのルールを著者と同じように作っていきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 仕事術
感想投稿日 : 2013年3月23日
読了日 : 2013年3月23日
本棚登録日 : 2013年3月23日

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