再読。パキスタン、アフガニスタン、イランの旅。今ではこのルートを日本人が自由に旅することは難しいので、貴重な心躍る旅行記になっています。西に移動するにつれて値上がりする料金、シルクロードの景色の美しさ、シルクロードを行き来する現代の旅人との交流、古い時計の購入をめぐってのペルシャ商人との交渉シーンなど、いいなぁと思わせられるシーンがたくさんあります。ちょっとできすぎ?と思ったのは、イランの街角のテレビで、キンシャサでのアリ対フォアマンの試合を、現地の少年たちと見入るシーン。もちろん本当にあったことなんでしょうけど、あの歴史的な試合をこのような旅の途中で見られるなんて、沢木さん、やっぱり持ってますね!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年5月5日
- 読了日 : 2020年5月5日
- 本棚登録日 : 2020年5月5日
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