再読。最終巻読了。ロックダウン中にこの本を読んだのですが、逆に旅への憧れが募り、これはこれで味なものがありました。コロナのせいで、もう何年かはこのように自由に旅ができなくなるのでしょうけれど。
第6巻はイタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、イギリスへの旅。旅の最終章です。トルコを過ぎたあたりからは、寂しさを纏いつつ、旅を終わらせる場所探しにもなっています。出会う人たちも、アジア、ユーラシアとは違い、どこか都会的で、そんなところにも彼は一抹の寂しさを感じています。それでも、各地でちょっとイイ感じの人々と出会い、交流する姿は、これまでの長旅で成長した彼を感じさせてくれたりもします。
深夜特急を初めて読んだのは、20代の頃、会社の集合研修で長期間に渡って宿舎に缶詰めになっていた時でした。完全に逃避的傾向がありましたが、彼の旅に本当に魅了されました。結局、海外をバックパッカーとして周ることはできませんでしたが、当時は、日本で登山をしたりバイクツーリングを楽しみました。彼のような旅を追い求めていた部分もあったかもしれません。
私の世代の旅人のバイブルです!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2020年5月14日
- 読了日 : 2020年5月14日
- 本棚登録日 : 2020年5月14日
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