CF

著者 :
  • 徳間書店 (2022年6月29日発売)
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本棚登録 : 222
感想 : 19
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芥川賞作家によるディストピア×政治風刺小説。ディストピアものだと渇いた印象を受けるのだが本作はぐっちゃぐちゃな読み心地で筆力がないと読まれないレベルだった。CFという巨大な会社は「責任」を浄化する商品を作っている。というあらすじだけで惹かれるものがあり、自分は楽しく読めた。「責任」が浄化されれば加害者も被害者も無くなるのだ、というのが「宗教」として広まるのではなく「システム」として広まっていくのが恐怖と納得の両側から迫ってくる。それでもラストは納得しそうになったので自分もCFに毒されているのか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2023年1月14日
読了日 : 2023年1月12日
本棚登録日 : 2023年1月14日

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