頭のいい子をつくる夫婦の戦略: 「9歳」「12歳」までにやっておくべきこと (学研新書 106)

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  • 学研プラス (2012年3月1日発売)
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メモから抜粋して整理したかったが笑

【一章】親の戦略とは

・何のための受験なのか、という目的をしっかり考えること。

・受験は合格できるのがベストだが、その準備から通して努力や忍耐、表現力や思考力を身につけられたか、という視点も大事。合格がゴールではない、というのはその先もあるという意味だけではない。

・親はリードやビジョンを描いても、主役は子ども。コミュニケーションをよくとり、本人がどう感じているかを理解する。

・いわゆる友達家族、は摩擦はないが都合のいい家族。自立心が育たず、見えない学力が育たない。

・戦略には幅が必要。ガチガチのルートをつくるのではなく、教育方針の軸をもって軌道修正する。それができないから強制や押しつけになる。

・確固たる戦略と夫婦間の共通認識の大切さ。


【2章】9歳までにやること
・9歳がpotentiality quotient PQの発達のピーク。知恵を育てる能力。
・子供をよく見て、「親が」大筋の青写真を描く。
※子どもの自主性に〜、考えを尊重〜はよくない。
・親から色々提案、むしろプレゼンしながらコミュニケーションをとって適宜軌道修正。

・トンビはタカを産まない!戦略が大事。
・数年単位でマニュフェスト(期限、数値目標、財源、がある約束や目標)をたてる。
・子どもを見つめ、3M(待つ、見守る、任せる)のバランスが取れ、早寝早起き朝ごはんの生活リズムが、しっかりしている家庭である。
・朝ごはんの「風車の理論」

①長時間、椅子に座っていられること
・まずは食卓でもリビングでも一緒に座って勉強するから始める。
事例)
公立一年生:すぐ飽きて授業に集中できない
受験一年生:45分ちゃんと座って授業きく
→就学前から机の前に座って勉強するという習慣づけ、訓練の結果。どんなこでも早い段階でつけさせれば大丈夫。ポイントは一緒にやろう!勝敗やタイムなどのゲーム性あるといい。

②自立心や能動的に動く習慣をつける
・手伝い、整理整頓は自立して動けるようになるために必須。
→例) 一度に2つの頼み事、一日で終わらない頼み事。を段階的に。ジグソーパズルやプラモデルなどコツコツ継続できるものもいい。

③継続力をつける
・正月や旅行でも継続させる基本量、としての勉強料を設定する。努力を持続可能にする。
※正月くらいゆっくり、とかダメ。

④思考力、表現力をつける
・家庭内での「どうして?」
コピペにならない、自身の感情や考えを表現させる。根拠やデータ調べる習慣にもなる。
・父親から、突っ込んだ話。ことわざや格言。人生の心構えや偉人の話をする


★筆者の考える家庭教育の目標は、偏差値の高い学校に入れることではなく、しっかり自立させること。

(tips)
・あいうえお: ありがとう、いい子だね、うれしい、えらいね、お利口さんだね
・さしすせそ: さすが、信じられない、すてき、すごい、せっかく〜したのにね、そのとおり
→感謝や高い評価をストレートに表現するとともに、驚きの声、驚嘆を表現する。


【3章】12歳までにやる
(中学受験への準備)
・就職、大学、現在、への逆算思考。
・仮でゴールを策定し、何をすべきか。

・何をどう育てたいかチェックリストをつくり、PDCAまわして、適宜軌道修正していく。
例)
規則正しい生活習慣をつくる
運動、食事バランスよく(基礎体力)
成功体験
手伝いや整理整頓(思考、表現、責任感)
自分で考え決める習慣(自主性)
親子の対話で意見を言わせる(思考、表現)
動物や自然と触れ合い、博物館で本物にふれる
読み書き計算の基礎
負けず嫌い、継続力

・得意領域、関心領域、価値領域(キャリアアンカー)
→ 自分を見つめるときに重要な三要素。
子どもがこれは得意だ、と思えるものをみつけ、自信をもたせる。

★無理、はNGワード
高い目標であっても取り組めるようにフレーズを禁止。
個人差はあり、能力はどれほどか、と値踏みすることが大事。
・大人の会話にまぜる
・叱る基準を設ける。
喧嘩はいいが暴力はダメ、嘘はつかない、ミスは認めて他人や環境のせいにしない、人のものは盗まない、友だちは大切にする、挨拶をする、など。


【4章】
・目指す親の姿は駅伝監督
大会に向けて目標を伝え、練習を指導し後方で見守る姿勢。伴奏はほどほどに。
・目標を示し、共有すること。動機付け。
・将来の夢を描けるようになれば、それを動機に。


【5章】
・親の生き方を見せる戦略
・仕事について話す。社会への関心をもたせる。
・仕事をみせる、仕事の成果を見せる、話す。
同じでなくても、自分も何か作り上げたい成し遂げたいと思わせる。
・仕事でなくても、努力の積み重ねや趣味など。

・経済格差→体験格差→学力格差
体験例)
動植物との関わり。地域活動。自然体験。家族行事(誕生日、旅行、博物館、コンサートやミュージカル、お墓参り、親戚の家に寝泊まり)

・活字に触れる機会を増やす。
・挨拶できる=素直な子
・オアシス言葉
おはようございます、ありがとうございます、失礼します、すみません。
・親が没頭できる趣味はあるか。幅の広い人間に育てる。
・陽気さ。親が努めて明るく前向きに接する。、

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月8日
読了日 : 2023年1月7日
本棚登録日 : 2022年12月22日

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