うつくしい子ども (文春文庫 い 47-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2001年12月7日発売)
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感想 : 744
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久々の石田衣良作品
やはり言葉のタッチが心地よい。

うつくしい、純粋さ、純粋な興味とは。
底知れない恐ろしさと、どこか羨ましい想いも感じる。
周りを気にせず興味あることに没頭する尊さと、自分が子供の頃から失ってしまった情熱みたいなものを思い出す。

事件の真相を暴いていく、一見被告である兄弟のためだが、自分自身の折り合いのためである。社会的正義を振りかざしても、被害者のためではなく自己認識やストレス発散のためである。世の中のほとんどことはそうなのかもしれないなと怖くなる。誰もが実は自分のためだけに行動しているのでは。

誰もが言い訳を掲げて、自分のために生きていく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月29日
読了日 : 2020年8月21日
本棚登録日 : 2020年3月3日

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