久々の石田衣良作品
やはり言葉のタッチが心地よい。
うつくしい、純粋さ、純粋な興味とは。
底知れない恐ろしさと、どこか羨ましい想いも感じる。
周りを気にせず興味あることに没頭する尊さと、自分が子供の頃から失ってしまった情熱みたいなものを思い出す。
事件の真相を暴いていく、一見被告である兄弟のためだが、自分自身の折り合いのためである。社会的正義を振りかざしても、被害者のためではなく自己認識やストレス発散のためである。世の中のほとんどことはそうなのかもしれないなと怖くなる。誰もが実は自分のためだけに行動しているのでは。
誰もが言い訳を掲げて、自分のために生きていく。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年1月29日
- 読了日 : 2020年8月21日
- 本棚登録日 : 2020年3月3日
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