海底二万マイル (ポプラポケット文庫 410-2)

著者 :
  • ポプラ社 (2015年1月2日発売)
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本棚登録 : 193
感想 : 14
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純粋に読むのがとても楽しかった。
150年も前に書かれた話なのに、まだまだ新鮮。宇宙を舞台にしたSFは50年も前のものだとちょっと古くさく感じるところが多いから、海底への調査は宇宙よりも未発達なのかな、と思ったりもする。
海、という、身近なものの底にある海底。その不思議さ・ワクワク感が、未知の地形や生き物、海底トンネル、沈没船などで具体化されていく。世界地図をたどりながら読んでいくのも楽しい。そして、悪い人なのかいい人なのか分からない影を背負った謎の人物、モネ船長に、SF的ワクワク感満載のノーチラス号。
それらが偶然ノーチラス号に乗り合わせることになった学者である主人公の記録として綴られる、完璧な名作です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月19日
読了日 : 2021年10月19日
本棚登録日 : 2021年10月19日

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