石原裕次郎らしい映画と言うべきかな。
黒部ダムをテーマにした黒部の太陽 1968年
そして、富士山レーダーをテーマにしたのが 1970年。
富士山レーダーの建設着手が1964年だった。(1999年に運用終了)
日本をつくる技術のなかに存在する
男の矜持と意地を表現する。
富士山頂にレーダーをつくれば、
800kmの気象情報が獲られると言う。
しかし、夏場の40日間しか作業ができず
それに、雨の日も多いと言う。
そこで果敢に取り組む 三菱=大成建設。
石原プロダクションの特徴なのか、
企業スポンサーが 公然と出てくる。
映画が、コマーシャル化されているような気にもなる。
石原裕次郎が、技術者みたいな統括責任者。
たぶん、フィクション的なんだね。嫁さんが、星由里子。
現場監督が 山崎努。
なんと言っても、スゴイのは 馬で7合目まで運び
その後 剛力で 担いでいく。たくましい。
そのリーダーが、勝新太郎。
日本と言う国の 働く人のすごさを感じた。
それが、ブルドーザーに変わっていく。
機械化という 大きな流れの中にあった。
発注元が、気象庁で、芦田伸介。いい役者だね。
その頑固さが実にいい。随意契約で決めてしまう。
ドームを運ぶのが、ヘリコプター 渡哲也。
乱気流を測定する方法がおもしろい。古典的で確実な方法。
環境破壊になるのではと心配する。
台風18号がやってくる前に、600kgのドームを運ぶ。
無事にできたが、台風は 富士山を直撃。
風速90mの大きな風力に耐えた 富士山レーダー。
確かに、その建設技術は 素晴らしいな。
- 感想投稿日 : 2018年3月21日
- 読了日 : 2018年3月21日
- 本棚登録日 : 2018年3月21日
みんなの感想をみる