石炭紀・ペルム紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ))

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  • 技術評論社 (2014年7月19日発売)
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地質年表の折り返し点ともなる石炭紀・ペルム紀
石炭紀はなんといっても巨大な昆虫が印象的。ナイジェル博士のドキュメンタリーでアースロプレウラに抱きつくトラウマ回が思い出される。 甲虫類が完全変態を達成したのはペルム紀に遡るという。超大陸パンゲアもついに完成。
その他、両生類の繁栄やサメ類の多様化、最古の爬虫類として知られるヒロノムスなどを紹介。
シカゴのメゾンクリークはプロ・アマ共に発掘を進める理想的な環境で羨ましい限り。つい最近、タリーモンスターがまさかの脊椎動物だったとしてニュースになり、注目を集めている。
つい最近まで恐竜は哺乳類型爬虫類と形容されていたが、今では使われていないという。両生類からそれぞれ爬虫類(双弓類)と哺乳類(単弓類)が枝分かれしてきているというのは新しい見解。史上最大のペルム紀末大絶滅は原因が不明で学説が乱立。最後の動物相としては、ディメトロドン・エダフォサウルス・ゴルゴノプスなど、単弓類の繁栄を感じされるが、恐竜とは別系統というのが印象的。 そして三葉虫が滅びてしまう悲しい時代でもある

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感想投稿日 : 2019年12月30日
読了日 : 2019年12月30日
本棚登録日 : 2019年12月21日

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