東京の片隅にある屋敷に住む4人の女の物語。
刺繍が趣味の主人公、その母、ひょんなことから同居を始める友人とその同僚、そして昔からなぜかそばにいる山田。
それぞれの人物はとても繊細に作り込んで描写されており、不思議な共同生活も親近感を持つことができた。だが、途中で突然差し込まれるカラスと亡き父の語りにどうしても違和感があり、それまで入り込んでいた世界観から引き戻されてしまった。この語りが作品の肝だとは思うのだが、もう少しベースの流れに沿った現実味のある表現をしてほしかった。
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- 感想投稿日 : 2018年9月20日
- 本棚登録日 : 2018年9月15日
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