どうしても「許せない」人 (ベスト新書 171)

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  • ベストセラーズ (2008年1月9日発売)
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人を憎むということは途方も無いエネルギーを消耗する。
憎しみを伴う行動は、憎しみを増すだけである。
自分にとって利益とならないにも関わらず、それをしてしまうのである。
もっと、前向きで自分の利益となることにエネルギーを使うべきであろう。
ずるい人や自己中心的な人は、この世の中にはどこにでもいる。

下記の引用文は、そうした人に直面したときに気を紛らわせるには持ってこいである。
「誰かの恥じすべき行動に腹が立ったときは、すぐに自分にこう問いかけなさい。『恥知らずの人間がこの世にいない事などあり得るか?』そんなことはあり得ない。それならあり得ない事は望むまい。」
by マルクス・アレリウス (ローマ皇帝)

恥知らずの人間は、どこの会社にも、どこの学校にも、どこの地域社会にもいるだろう。
我々は、この世に生まれて来た以上、恥知らずな人間とは関わらないで生きては行けない。
人生を生きる上でトラブルは避けられない。重要なのは、トラブルの無い人生を送ることを目指すのではなく、トラブルが起きたときに心が乱されないようにし、それを乗り越える力をつける事である。

神経症的傾向の「許せない」人は、自分が正しいのに何故他の人は理解してくれないのかというような思考をするという。正直、自分はその傾向が少しばかりある気がする。気をつけなければならない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年10月8日
読了日 : 2012年7月22日
本棚登録日 : 2018年10月8日

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