美しく生まれてしまった少女『七竈』
同様な容姿の幼馴染みの友『雪風』
孤高の2人の青春を可愛そうな大人達が惑星の如く干渉してくる。
雪の街旭川を舞台に繰り広げられる痛切でやさしい愛の物語
17歳から18歳のあいだになにが起こる?
本文中に出てくるこの言葉にその時期にタイムスリップした様な気がした。
夢があってもなくても、美しくてもそうでなくても、非凡でも平凡でも・・・
「とくべつな自分と。とくべつすぎる自分と。みんな、そういう自分とむきあって~怒涛のように変化していく季節なのだ」本文中
自分もそんな季節を過ごしたのだと、遠い昔の事の様な、昨日の事の様な、思いになりました。
主人公の少女『七竈』の語り(話し言葉)が古風で変わった少女と思わせるところが「昭和」という時代も感じさせてくれた様な気がします。
七竈という植物にも興味をそそられました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
桜庭一樹
- 感想投稿日 : 2023年11月11日
- 読了日 : 2023年11月11日
- 本棚登録日 : 2023年11月9日
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