「自由主義」の伝統とその現代的な問題点を簡潔に論じている本です。
まず、ホッブズやロック、アダム・スミスらの伝統的な思想を振り返りながら資本主義、議会制民主主義、功利主義の3つに渡る「自由主義」の諸相を検討し、次いでマルクス主義がこれに対してどのように戦いを挑んだのかということが論じられます。最後に、社会関係から切り離された「負荷なき自我」を絶対化することに対するコミュニタリアニズムの批判が紹介されています。
新書一冊の分量で、歴史的な経緯と現代における課題がバランスよく解説されている本だと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
政治・経済・社会
- 感想投稿日 : 2015年12月20日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2015年12月20日
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