「ソードアート・オンライン」シリーズの番外編第1弾です。茅場晶彦の計画によって「SAO」の世界に閉じ込められてしまったキリトとアスナの出会いと、ゲーム序盤での二人の活躍をえがいています。
キリト以上に尖ったソロ剣士としてゲームの攻略にいどんでいた初期のアスナが印象的です。本編ではすでに解決している事件を振り返った短編集なので、肩の力を抜いて読むことができるのですが、第2巻および第8巻に収録されている短編のような完全なサイド・ストーリーといった感じではありません。いちおう本編につながるストーリーということもあるのか、思いのほかシリアスな雰囲気になっています。
情報屋のアルゴは魅力がじゅうぶんにえがかれており、「ビーター」のキリトに対する反感をかくさないキバオウもキャラクター性が強いのですが、もうすこしキャラクターが遊べるような緩さがあってもよかったのではないかという気もします。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
少年向けライトノベル
- 感想投稿日 : 2023年5月4日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2023年5月4日
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