ソードアート・オンライン12 アリシゼーション・ライジング (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2013年4月10日発売)
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本棚登録 : 2131
感想 : 82
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カーディナルの話によって、「アンダーワールド」に生まれたクィネラという名の少女が、世界のアドミニストレータとなって君臨するまでの経緯が明かされ、キリトとユージオはふたたびアドミニストレータの待つセントラル・カセドラルに入り込み、整合騎士たちと戦いを繰り広げつつ、最上階をめざします。

前半は、前巻に引きつづいてカーディナルによるアンダーワールドの説明ですが、大枠はすでに前巻で明らかにされており、この巻ではもうすこし細部の設定にまつわる説明がメインです。ストーリーを進めていくうえで必要なことなのでしょうが、物語がなかなか動きはじめないのに気持ちが焦ってしまいます。

後半は、整合騎士たちとのバトル・シーンが中心です。ただ、アリスおよびアドミニストレータの戦いにいたるまでは、キリトたちがあまり深刻なピンチに陥ることはなく、予定調和的な展開のように感じました。とりわけファナティオ・シンセシス・ツーにかんしては、彼女のかかえている葛藤がずいぶん軽くあつかわれていて、しっかり伏線を用意していればもっとキャラクターの魅力を引き出すことができたのではないかと思ってしまいます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年向けライトノベル
感想投稿日 : 2023年5月4日
読了日 : -
本棚登録日 : 2023年5月4日

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