プレゼンなどで受け手に分かりやすい説明をするための方法について論じている本です。
前著『「分かりやすい表現」の技術』(講談社ブルーバックス)に比べると、やや具体例に乏しく、心構えを説くにとどまっているような印象を受けてしまいました。
あと、「キーワードを使え」というテクニックを紹介している中で、岩月謙司の「思い残し症候群」があげられているのには、つい笑ってしまいました。そういえば、本書の「おわりに」でも、「分かりやすい説明」が単純に「よいこと」なのか、という問いかけがなされており、説明をおこなう側はできるだけ聞き手に分かりやすい説明をするよう心掛けるべきですが、聞き手の方に必要な注意を与えることも重要ではないかと考えさせられたりもしました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
学問・読書・知的生産
- 感想投稿日 : 2017年3月10日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年3月10日
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